盛会のご報告:JMSA主催の国際交流サロン!

各校の先生方や学生リーダーの厚いご尽力の元、当日は日本から約60名並びに全国21校を代表する医学生と教員の方々が参加して頂きました!

〜プログラム〜

10:00am-10:15am: Welcome by JMSA会長 & Introduction (日本語)

会長から開会のご挨拶を承った後、米国医学部受験や入学事情、4年間の学校生活概要、卒後のキャリアについて簡単にパワーポイントプレゼンテーションを行います。

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10:15am-10:50am: 学生医師の「原点回帰」(日本語)

何故医学を学ぶのか?何故医師を目指すのか?自身の「原点回帰を支える動機や原体験」は困難に陥い、苦難に立った時に立ち向かうレジリエンス(反発力)への力となり、自身の学生生活やキャリア形成の支柱です。ここでは3人のユニークな米国医大生達が日本語でそれぞれの医学へのストーリーを対談形式で語ってくれます。是非傾聴してみましょう。

10:50am-11:25am: Medical English via CBL (English)

Case Base Learning という学習様式をご存知でしょうか?ここでは事前に日本から募った9人の侍医学生をスペシャルゲストとして混じえて、医療知識を問わないCBLケースを全て英語で解いていく。フィッシュボール形式で展開する為、他の参加者からの発言はお控え願います。当日使用するCBLケースは参加ミーティングリンクと共に送信予定です。彼らの勇姿に刮目あれ!そして皆様も自身の回答と当日に比較検討してみては如何でしょうか?

CBL-Case-Event

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11:25am-12:00pm: Q&A Session

皆様から事前に頂いた質問、または当日随時頂いた質問をQ&Aセッション前半部分でなるべく回答していきます。また、後半部分では在米日本人医師向けの事前質問を対談形式で回答していく予定です。招聘いたします医師の方々は米国にてそれぞれ「臨床、研究、教育」の最前線で活躍する精鋭先生達です。お時間の都合上、全ての質問にお答えできない事。

12:00pm: 閉会&集合写真

12時頃にて正式にイベントを閉会いたします。

12:01pm〜: アフタートーク&フリートーク

お時間に余裕がある参加者の皆様がおりましたら是非アフタートークにご参加下さいませ。また回収できなかった質問もここでは回答する機会?になるかもしれません。

以下C B L参加者のコメントをご紹介致します。

東京女子医科大学医学部医学科5年 海津優香

今回はJMSA国際交流サロン、CBLに参加し、貴重な経験をさせていただけましたこと誠にありがとうございました。普段なかなか英語を話す機会、色々な国の医学生の方と交流する機会がない中、こうした機会をいただき、英語を使ってディスカッションをする能力を高め、色々な考え方を学ぶことができました。今後も皆様とぜひ交流を続けさせていただきたいです。

東京女子医科大学医学部医学科5年 藤原美佳

ディスカッション自体得意ではなく、まして英語で行うことに不安がありましたが、何回か練習を重ね本番を無事に終えることができたと思います。イベントを通して自分の不足を再認識できました。また米国の医学生がどのように学習をしているのか、交流を深めることができたのも良い機会でした。

東京医科歯科大学医学部医学科5年 有賀縁

この度は、素晴らしいイベントを開催して頂き、ありがとうございました。Practice session を含めて、とても有意義な時間を過ごすことができました。一人の医師として医療に参加するアメリカの臨床教育と日本の医学教育の差には驚きました。日本の医学生は見学が主体で、いわばお客さんのように扱われている状況です。その一方で、日本の医学生は比較的自由に使える時間が多く、ボランティアやアルバイト、クラブ活動など、自分のやりたいことに打ち込む時間があることは良い点だと思っています。また、こうした経験は、将来医師として様々な背景を持つ患者さんとのコミュニケーションで役に立つのではないかと考えております。そのため、どちらの医学教育が良いかを一概に決めることは出来ませんが、アメリカと日本の違いを聞くことで、逆にどちらの方法であっても自分からアクションを取ること、つまり自主性が大切であることを学びました。CBLの参加者の皆様もJMSAのメンバーの方々も、自分の意思で行動を取っていることを知って、自分がいかに行動に移せないかを知って恥ずかしく思いました。日本人は自主性が足らないと言われますが、私もその欠点を改善したいと強く思います。このイベントをきっかけに、自分の目標や夢を達成するために何が必要なのかを考えるようになり、まずは自分からもっと情報を集めたり、ロールモデルとなるような人からのアドバイスを求めるための行動を起こそうと考えています。最後になりますが、今回のイベントを企画してください、また何度もpractice sessionを開催してくださった中川様を始め、今回のイベントに参加した皆様に感謝申し上げます。

東京医科歯科大学医学部医学科5年 望月雄洋

この度はJMSA winter student eventでのCBLに参加させていただき、同じくCBLに参加する日本の医学生やJMSA側の米国の医学生といったたくさんの人々に出会うことができました。普段大学で勉強しているだけではなかなか出会うことのない人々と知り合い、英語でのCBLに一緒に取り組むことができたのは大変貴重な機会でした。CBLおよびその準備を通して、多種多様な考えや興味を持っている他の医学生の話を聞くことが、いままで漠然としていた将来についての考えをより深く突きつめるための起爆剤となったように感じます。率直な意見ですが、新型コロナウイルス感染症の流行以降、留学や部活動など様々な予定が中止になり、新たなことに挑戦するチャンスだと分かりつつもどこかモチベーションが下がっていました。しかしこのイベント、そしてここでの新たな出会いを通していろいろな刺激を受け、やはり医学生、そして将来医師として何かしらアメリカや海外と関わりを持ちたいとより強く思うようになりました。ここでの繋がりが今後どのようなものに発展していくのかがとても楽しみです。新型コロナウイルス感染症の流行が収束し、zoomだけでなく対面で意見を交わすことができる日が近々来ることを切に願います。最後に、自分の学生生活の中で一つの大きなターニングポイントとなった、このような大変素敵なイベントを企画・運営してくださった中川さんをはじめとするJMSA側の皆様、および関係者の皆様に誠に感謝申し上げます。

東北大学医学部医学科4年 高橋佐喜子

漠然と憧れていたアメリカでの臨床の道を確かな夢に変えてくれたのがこのCBLでの経験でした。アメリカで医学生として学ぶ学生の壮絶な生活は日本の生温かい学生生活とはかけ離れていて、奮い立たされる気持ちでした。また日本語・英語でコミュニケーションのとれ、まさに切磋琢磨できる仲間たちと出会えたことに大きな意味がありました。同じ夢を追いかける仲間とさらに交流して、豊かな医師生活にしたいです。この度は貴重な機会を誠にありがとうございました。

東北大学医学部医学科5年 河野ちひろ

今まで、米国留学やUSMLEの受験に興味がありつつも、なかなか一歩踏み出すことができず、また、勉強をしていてもいまいち実感が湧かない日々を過ごしていましたが、今回このような参加機会に恵まれたことで実際にアメリカで医学生として生活している日本と関わりのある皆さんと交流することができ、アメリカの医療や医学生の生活について身近に感じることができるようになり、それが最も大きな収穫であったと感じております。CBLでは臨床推論とはまた違って、明確な答えのない課題についてベストなアプローチを考えていくという形で、準備のためにいろんな資料を見たり、当日に他の方の意見を聞いたりして自分の考えが及ばなかった部分があったりなど、良い学習の場となりました。否定的な意見を言われることのない環境で、積極的に発言しやすかったことも良かったです。今回は、このような機会を与えていただき、本当にありがとうございます。

北海道大学医学部医学科5年 小松大我

この度は国際交流サロン並びにCBLに参加させていただきありがとうございました。米国在住の日本人医学生の皆様から直接お話しを聞くことで米国の医学生や医療のことをより身近に感じることができました。また、CBLでは英語で医学をディスカッションするというあまり慣れないことを体験することができ、とても楽しく学ことができました。

横浜市立大学医学部医学科5年 験馬悠介

この度は日米の先生・医学生をつなぐ素晴らしい会に参加させていただき、誠にありがとうございました。コロナ禍において、日本の医学生は海外の医療現場に興味を持っても、実際に海外で活躍される先生や医学生と関わりお話が出来る機会を作ることは非常に難しいです。このような状況で、本企画は私にとって、海外の医療現場・臨床留学のイメージを膨らませる大変貴重な機会となりました。今回話してくださった先生方・アメリカの医学生は診療科・学年、渡航された年齢やバックグラウンドが様々であり、多くの可能性を私たちに提示してくださいました。特に、将来臨床留学を目指した際の渡米のタイミングや、海外で働くために学生のうちにやっておくべきことについて様々な視点から詳細に聞くことができ、これからのライフプランを考える良い機会となりました。またこの度CBL形式の海外流ディスカッションを通じて、英語技能の向上だけでなく、米国医学生の医療への携わり方や日本との違いについて肌で感じることが出来ました。日米間の考え方に優劣はないとは思いますが、ディスカッションにおける積極的な姿勢や自分の考えを伝える能力など、見習うべき点が非常に多く、これからの学生・医師生活にプラスに働くものと確信しております。同じ医学生・医師でも、国が違うと常識・考え方も大きく異なると思います。将来渡航するか否かにかかわらず、学生のうちにこのような違いに触れ、医療について考えてみることは大変刺激になりました。今回頂いた機会・つながりを大切にし、将来この経験を生かし国境を越えて活躍したいと思うような、刺激的な会でした。最後になりますが、この度国際交流サロンに参加させていただいたこと、重ねて御礼申し上げます。

横浜市立大学医学部医学科5年 菱沼俊哉

この度はJMSA日米医学生交流イベントという素敵な機会を設けていただき、ありがとうございました。CBLプログラム参加者として当イベントに関わることができたことをとても誇りに思います。できるだけ若手のうちに、システマチックな教育システムが構築されている米国医学教育の場に身を投じるべく日々の勉学に励む中で、これほど多くの日本人医学生が米国にて医学を学んでいるという事実を初めて知ったこと、そして彼ら彼女らの胸を借りて英語での議論に取り組む貴重な機会を得ることができたこと、そして当日のイベントを終えて得た学び、それら一つ一つが自分にとっての宝物です。CBLのケースは事前セッションを含め、医師と患者との関わり合いに主眼が置かれていました。中でも、日米でのオートノミーの程度の差異が及ぼす医療・社会への影響についての指摘はとても印象的でありました。また、日米医療を優劣の観点で比較するのではなく、お互いの共通点やそれぞれの良い部分を探り合いながら議論を深めました。別の視点から本プログラムを振り返ると、忙しない学生生活の中で自らの身を置いている環境を客観的に見つめ直す空間でもありました。今後、一人ひとりの患者さんと向き合いつつも自らのキャリアを形成していく果てしない道のりに千思万考しつつも、その足がかりとモチベーションを得ることができ、奮起した次第であります。

次に皆様から頂いたイベントについての感想をご紹介いたします。

京都大学大学院医学研究科医学教育国際化推進センター講師 山本憲

医学生、医師の経験を共有する場で、日本の医学生にとって非常に良い交流の場であったと思います。英語ケースディスカッションも良い学びであったと思います。

以下は一般参加の医学生達より

米国でのレジデンシを考えているため、米国の大学生の考え方や日本から渡米されて活躍されている先生方のお話は大変貴重で、今後のキャリアを考えるためのヒントとなりました。このような企画をご用意いただきまして、本当にありがとうございました。

両国の医療関係従事者と教授の先生方、生徒たちの経験を聞ける機会をつくりあげたのを大変有意義で心強く感じました。特に私にとって(米国医学生の視点ですが)日本とアメリカ両国それぞれに活躍する医師たちの経験談や両国医学分野におけるシステムの違いを知ることができたことは考え深いことでした。話題の点が前もって決められて進行されてるのもとてもスムーズでよかったと感じました。

留学、卒業後の米国での医師としてのキャリアについて貴重なお話を聞くことができてとても有意義な時間となりました。ありがとうございました。

今回のイベントのような日米の学生が集うイベント、かつ先生方もいらっしゃりフランクに話すイベントははじめてで、とてもアットホームなよい会でした!ありがとうございました。

9人の日本人学生の皆さんをみて、英語で癌の告知や余命宣告といったシリアスな内容を説明できるのかと自問し、まだまだ勉強の他にも課題が多いと感じられました。また、現役の先生方を交えたディスカッションもとても学ぶところが多かったです。ありがとうございました。

先生方、またアメリカで実際に医学生として学んでいる方々の生の声を聞くことができる機会はなかなかないので、非常に興味深く拝聴しておりました。また、医学生のうちにどんなことをしたらいいのかや今日本にいてどんなチャンスがあるのかを聞けたことが、本当に良かったと思っています。日本の中でも他の医学部との交流は少なく、日本人同士で英語で交流する際にも、他の学生がどのぐらいのレベルで英語ができるのかということがわかってモチベーションにとても繋がりました。次の機会がありましたら、またぜひ参加させていただきたいと考えています。 私ごとですが、ミナミ先生のお話を聞いて考えていたことがありました。私は大学に地域枠として入学しており、県内で9年間就業しないといけない契約となっています。そのため、長期間他国に行くことは厳しく、留学することは若いうちは実現しないかもしれないなと思っていました。しかし、だからこそ他国だったり自分のこれまであまり関わったことがない世界と交流を持つことで自分自身のモチベーションに繋げることもできますし、先生方が途中で仰っていたように日本の医療の標準化の一端も担えるのではないだろうかと思いました。 今回は貴重な機会をありがとうございました。

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在米邦人医師のQ&Aセッションは本当に盛況でございました。当初は20分を予定していたのがアフタートークを含めて大幅に90分まで延長しちゃいました!特別ゲストスピーカーとしてご登場頂いた浅井先生、島田先生、南先生が何よりも楽しんで頂けたと思いますし、会話を聞いていた学生達にも大変刺激になりました!

至らない点も多々ありましたでしょうが当イベントまで足をお運び頂きまして心より感謝申し上げます。次回イベントでまたお会いしましょう。

総合企画担当 中川裕介